物価が上昇し、賃金をUPして欲しいというのは、僕ら労働者にとって自然なことだけど、そう簡単にいかないのは分かる。
けれども・・・、と言いたくなる。
もやもやとしたことを書き留めておく。
ここで改めて、賃金とは何か?について確認すると、
この法律で賃金とは、賃金、給料、手当、賞与その他名称の如何を問わず、労働の対償として使用者が労働者に支払うすべてのものをいう。
労働基準法 第1章・第11条より
となっている。
また、物価がどれだけ上昇したかというと、ざっくりと去年から4%UPしたようす。
(総務省統計局の数値より、2021年12月と2022年12月を比較)
僕が所属するような、中小企業にとっては賃金を上げるのは難しいだろうし、期待もしていない。
ただ、常々思うことは、最低限の望みとして、
- きちんと賃金は払ってほしい
- 仕事で使うものは会社で払ってほしい
ということのみ。
現状を書いておくと、
- 残業代は月いくらと決められている。スマホの定額制みたい。
- どんだけ朝早くに現場へ集合でも、移動時間は(2時間あろうが)、残業代に入らない
- 残業代は申請しないといけなくて、社長の承認が必要。不備があれば、払ってくれない
- 大雪の日に、朝5:30に会社集合、そして現場に向かうという、「八甲田山死の彷徨」の現代版のような行動をして、結局、引き返すという状況が発生すると、現場に到着していないので、残業代は発生しない
- 仕事に必要な工具・靴などは、ほとんど自腹で購入。
- 必要なら稟議に挙げろと言われるが、挙げるまえに上司に止められる
- 仕事中に車を破損して上司に報告しても「ややこしくなるから」と、さらに上には報告せず、自腹でパーツを買い、皆で修復作業をする
- 仕事で使う計測機器を破損すると、給与から天引きされる
- 就業規則に「家族手当」があるが、一切もらえていない
- 就業規則もすぐに確認できず、所有している人に借りないといけない
- 9:00始業なのに、8:55から朝礼、8:30には会社に来いと言われる
と言う感じ。
基本的に法律に違反している感じではなさそうなのだが、かなりギリギリのところを攻めていると思う。
仮に労基が調査に入っても、いくらでもごまかせるレベルかと。
完全はブラックと言うわけではないが、かなりグレーにちかい。
こういったことは、悲しいことに、一般的には驚くべきことではないだろうし、私のほうがこんなに悲惨ですよと、もっとレベルが高い人(低い人?)がいるだろうけど、国が企業に対して賃金UPを呼びかける前に、
その会社はきちんと賃金を払っているか?
ということを再確認しても良いのではと思ってしまう。