少し前まで、内容がしっかりした(しっかりしすぎた)海外の翻訳ミステリを読んでいたためか、久々の東野圭吾は、ちょっと物足りない気がしたものの、読みやすくて、疲れを癒すうえでは最適でした。
シリーズ第十弾。最新長編。
今、明かされる「ガリレオの真実」。房総沖で男性の銃殺遺体が見つかった。
失踪した恋人の行方をたどると、関係者として天才物理学者の名が浮上した。
警視庁の刑事・草薙は、横須賀の両親のもとで過ごす湯川学を訪ねる。「愛する人を守ることは罪なのか」
Amazonより
ガリレオシリーズ最大の秘密が明かされる。
「容疑者Xの献身」や「沈黙のパレード」に見られるような、湯川の論理的ではあるけれども、
「その真実をそうやって暴いていいのだろうか?」
と疑問に思うような展開にはならず、面白かった。
解き明かした真実に対する湯川の対応方法と、湯川と「個人的な関わりのある女性」に対する態度に深く感動したので、読んでよかったです。
ただ、少し残念なのは最初のシーン。
田舎から出てきた女性と昭和チンピラくんとの出会いはベタ過ぎて、読むのを辞めようと思ったほどです。でも、そうはしなくて良かったと思っています。
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