電験三種とは?
電験三種について、まずはざっくりと簡単にまとめてみました。
電検三種とは略称で、正確には「第三種電気主任技術者試験」になり、電気設備のメンテナンスに必要な知識についての試験になります。
電気設備といっても、家庭用のものではなく、事業用の電気設備(工場やビルにあるもの)です。
三種の上位には二種、さらに上位には一種があり、上位に行くに従い、扱える電気設備の範囲が広くなりますが、三種だけでも、事業用電気設備の99%を扱うことができて、ほとんどの設備が対象になります。
<注釈>
- 「ほとんどの設備」ということを言いたかったので、自分なりに計算してみましたが、自信なく・・・、算出方法をあげておきますね。
- 70万件/(70万件+8500件)×100
- 参照URL
電気工作物の保安(経済産業省)
試験について
試験については公式HPの
一般財団法人 電気技術者試験センター
を参照ください。
ここにすべてが載っています。
とはいうものの、見る時間が無い人向けに、ざっと特徴をピックアップしてみました。
試験日
私の時は年に1回のみでしたが、現在は年に2回になり、直近のスケジュールでは、
2023年8月20日(日)
2024年3月24日(日)
となっています。
合格率・受験人数
合格率
近年は10%を切ることがほとんどでしたが、ここ最近は15%以上となっているようです。
受験人数
実際の受験人数は、試験が年一回の時は4万人前後でしたが、2022年の年に2回になった時には、上期と下期を合わせると一気に増え、6万人を超えています。

科目合格制度
電験三種取得には4科目の合格が必要です。
ただし、4科目を一気に合格する必要はなく、それぞれの科目を3年以内に(試験で連続して5回以内に)合格すれば、晴れて電験三種に合格となります。
僕の場合は、試験は年に1回しかない状態で、
1年目:理論+機械が合格
2年目:電力が合格
3年目:法規が合格
という感じでした。
難易度
高等専門学校卒業レベルのことが問われていると思っています。
理由としては、お勧めの参考書を調べていくと、高専で使われている教科書が出てきて、実際に使ってみた結果、そう思いました。
勉強時間
- おおよそ1000時間と言われています。
- 私の場合、3年かかって合格しており、1日2時間を週に4日のペースで継続したので、1200時間弱ほどとなりました。(かなりおおまかな計算ですが)
- 要領の良い方や、理系の素養がある人は、当たり前ですが、もっと減らせるはずかと思います。
- とはいうものの、個人的には3年かけたのは(できれば2年の計画でしたが)、良いペースかと思います。私には絶対、1年では無理でした。発狂していたことでしょう。
過去問
過去問と解答は一般財団法人電気技術者試験センターに載っています。
資格取得後の年収
- 残念ながら、初年度はかなり低いかと思います。300万円少し上くらい。
- 2年目からは400万円くらいになるといわれていますが、今後どうなるか分かりません。
- 消極的な理由かもしれませんが、年をとっても継続して働けるという点では良いかもしれません。
- そして、電気監理技術者という立場で、フリーになるともっと稼げて、時間も自由になる可能性があります。その分、責任も重くなるかもしれませんが。
これに関しては、数年後に実際になったときに発信しようと思います。
資格を取るメリット・デメリット
- メリット
- 生涯現役の仕事に就くことができる
- 独立すれば、割と自由に生きていける(と思う)
- 勉強の習慣がつく
- デメリット
- 「つぶしが効く」という資格とはいえ、就職先の選択肢が限られる
- ほとんどの人にとって、この資格を生かした転職は年収ダウンになる
- 取り扱う電圧が「高圧」なので、下手をすると大けが、あるいは命を失う
終わりに
- 資格を取ろうと勉強することはかなり勇気がいることかと思います。
- 少なくとも僕の場合はそうでした。
- 受ける前にメリット・デメリットを調べ、年収を調べ、ネット上の噂を調べ上げ・・・といっぱいの時間を費やしたりしてしまいました。
- また、資格勉強中にも、「そもそも方向性はこれでいいのか」と、疑問が湧いてきたら、もうどうしようもないですよね。
- でも、個人的にはこの資格を取ってよかったかと思います。理由としては、次のような感じになります。
- このまま過ごしてもスキルが身につかない人生から決別できた
- 老後の心配が少しだけでも減った
- 勉強するという習慣がついた
- ブログをスタートした
- なので少しずつブログを更新していこうかと思います。